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アイダよ、何処へ?のKotaのレビュー・感想・評価

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)
3.7
“神よ、あなたはどこ。”

1995年ボスニア紛争最中で実際に起こったスレブレニツァの虐殺を、国連職員であり、二人の息子の母親アイダの目線で実際に体験させられる恐ろしい作品。後半は視聴者も震えが止まらなし、終わった後の喪失感は“縞模様のパジャマの少年”以来だった。

鑑賞前のボスニア紛争の概要と勢力図の予習は必須だけど、スレブレニツァ含むこの映画のあらすじは知らない方がいい。実際にアイダと同じ目線で何が起きているか分からない、ただ嫌な予感がする、その緊迫感を感じるべき。こんな事件が20数年前に起きていたのに知らなかった自分が不甲斐ないのと、改めて恐ろしさを叩き込んでくれる作品に感謝。かなりダウナーなのでご注意を。
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