美しい衣装と独特というか印象的な表現センス。ときとしてその衣装とのミスマッチが逆に印象を強くするベルリンの街の姿。
アル中ではあるがアルコール依存みたいな深刻さはなく、軽やかな、スタイリッシュなライフスタイルみたいに表面上は描かれていたり、ユーモラスなマイムや不条理スラップスティックみたいな雰囲気が盛り込まれていたりする。アル中女の理性の擬人化みたいなキャラクターや自由さの擬人化みたいなキャラクターが付きまとうが、それらとの距離感や関わり、またそれら以外との没コミュニケーションなど、何か孤独や不安、しかも女性であることに起因するそうした不穏さみたいなのも漂う複雑な味わい。
