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私をくいとめてのiiのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
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監督大九さんと原作綿矢りさの「勝手にふるえてろ」コンビが送るこの作品、 30超え独身OLを、のんがやるわけだが抜群でした。もっともっと映画に出るべきだ、もったいなすぎる。
主人公は自分の中にAというイマジナリーフレンド?的なのを作り出して事あるごとに相談するちょいと変わった感じで、働いてる会社に来る別の会社の営業に恋心を抱いている。こじらせた挙句、一人であることからの脱却に対する畏怖や過去のトラウマとの葛藤を描く。

以下ネタバレ含みます

途中、同級生で今はイタリアに住んでる友人(橋本愛)を訪ねるローマ譚があるのだが、これが案外長かった。ここいらんやろって感じやったね(あまちゃんコンビ共演熱かったが反面それしたいだけちゃうんかキャスティングかと邪推)
主人公みつ子がもう一人で行動することに慣れすぎていて食品サンプルを作る体験を合羽橋に一人で行って天ぷら食べたくなりすぎて、でもそれはデパ地下で買って帰るみたいな感じで最高。食品サンプル作りに行きたい。
恋する相手、多田くん(林遣都)とのシーンも良かった。二人の最寄り駅の商店街でコロッケ買ったり(ここの店主が元巨匠岡野で好演)とか天ぷらを家で作って食べたりとか。ただ、デート行った帰りレンタカー返せない時間になった時の多田くんとってもやな感じだったな。結局レンタカー返せなくてはじめてのお泊まりという流れになるわけだが、みつ子は多田くんを拒絶してしまい部屋を出てしまう。どうしたらいいかと何度もAに尋ねる。誰か私をくいとめて!という流れだ。
みつ子はAに海に行きたいといったがそこからのシーンは是非見てほしい。主題歌の君は天然色完璧。

と、綴り綴ったが六畳の暗い部屋でスマホの小さい画面でこの映画見てから山手線で春のどっちつかずの天候にやられまたアウター間違えて汗がとまらないながら捻れた恋愛映画のレビュー書いてる私も誰かくいとめてくれ、頼むから助けてくれ
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