けーはち

リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜のけーはちのレビュー・感想・評価

2.9
ヴィレッジ・ヴァンガードの店員がサブカル思想統制ディストピア世界に転移して皆の洗脳を解きながらサブカル知識と雑貨で闘うトンチキ映画。

映画としてはどうってことないけど、サブカルにある種の郷愁を感じたい人向け。出演者も微妙に「若いけどサブカル好きそう」みたいな連中が揃ってるのが小憎らしい。しかし果たして彼らの好むオールディーズな洋楽、BL漫画、地下アイドル……そういうのもサブカル分類なのか?……と悩むまでもなく現代ではカルチャーは個別細分化され、雑然たる「サブカル」はとうになくなっており、単にゴチャゴチャの変な雑貨店と化したヴィレヴァンは赤字転落/経営低迷の流れも宜なるかな。とはいえ、ジャンルは違えど好きな人/事物/時代などを広げる好奇心、「好き」の感情は店や物は燃え尽きても普遍的……というテーマはグッとくる。通り一遍ネットで検索するんじゃ繋がらぬ知識もあるものね。