くぅー

そこにいた男のくぅーのレビュー・感想・評価

そこにいた男(2020年製作の映画)
3.3
“その瞬間、彼のことを分かってあげられるのは私だけだって思いました。”

»実際に2019年に起きた新宿歌舞伎町ホスト殺害未遂事件の衝撃的な一枚の写真から、売れない役者の男性とドラマ制作進行の女性の歪んだ恋愛を描いた短編。

で、あの『岬の兄弟』や『さがす。』の片山慎三監督作品で、WOWOWの放送があったので見てみましたが…冒頭、あの事件の衝撃的な写真に寄せたえげつないシーンから始まるし、オススメはできかねます。

そう、巧みな言動で貢がせるクソ野郎に盲信になってしまい、借金に盗みにと堕ちる女…こういう依存パターンは確かにある訳で、そんな思考回路になった過去は短編なので描かれずに、やや消化不良だけど孤独だったんだろうなぁと。

でも、一番ゾッとしたのはラスト前で、あのやりとりは怖いし…このタイトルが効いてくる。

にしても、あの警察の二人のキャラは濃すぎで、何か意図があったのかなw

なお、俳優陣では、清瀬やえこ…大変お疲れ様でした。
さらには、安井秀和のクズっぷりに、流石の中村映里子に…水口早香に松浦祐也のサポートにニヤリ。
くぅー

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