祖父母と暮らしている兄弟と祖父の話。母親或いは両親を喪って祖父母に引き取られたのか、若しくは夏の間に祖父母の家に預けられている子供達なのか。少年達とのやり取りを見る限り、あの町に来てまだ日の浅い馴染みの顔ではない空気を感じる。
ガリシア地方にある小さな港町の一日の時間の流れ方が心地よい。
2015年の町の姿というよりも監督自身の思い出の中にある町の姿という印象。
ある一定の年齢より上の世代の女性に比較的多く見られる範囲が狭すぎる世間話がリアル過ぎて印象的だった。
それまでの無言のシーンでそれぞれの感情の変化や小さな反省が顔を映さずとも伝わってきたからこそ映えるラストシーンが良い。
Xanは日本語表記が難しいけど、カタカナ表記の場合はキサンよりはサンの方がまだ近い気がする。
