「Seventh Code」みたいなハラハラのスパイサスペンスかと思ったら…、がっつりホラーやったやんけ！うぇぇぇ〜い！やったー！
第二次大戦間近、仕事で満州へと向かった夫が帰ってきてからなんかおかしいんよ…もしかしてこの人ったら非国民のスパイなん？って話
まぁな、マシンボーイ的には黒沢清監督は別に好きちゃうし、銀のライオンさん賞とかジャングル大帝みたいで確かに可愛いものの、権威ある映画賞とか興味無いし、なんで観にいったんか？いわれたら…
そりゃ優ちゃんと祐里ちゃんと佐藤佐吉ちゃんが共演とかめちゃマシンボーイ得やったからだろうがよ！
まぁな、祐里ちゃんは主人公夫妻の家で働くメイド役でそないに出番は多くないしやな、佐藤佐吉ちゃんに関しても出番は1回で大して重要な役でもないんよなぁ…
そもそも本作はけっこう壮大なストーリーの割に、主人公の蒼井優と、その夫の高橋一生、そして憲兵の東出昌大の3人くらいしか大して活躍しないんよ
ただそのぶん3人の力量はめちゃ問われる内容やったし、なんといってもやっぱりヒロイン蒼井優の圧倒的な迫力には呑まれたよなぁ！
スパイ？かもしれない夫に関してはな、マシンボーイは観ている途中はまぢ嫌悪感しか湧かなくてな、満州で見てしまった恐ろしい事実を世界に訴えなければならない！俺は日本国民である前に世界共通の正義に仕えたいんや！つってめちゃヒロイズムに酔っているご様子でな、いやいや、大切なはずの嫁を危険に晒してまで守るものなんてあるんか？きもちわる！って観ていたんやけどもな…
ラストまで観ちゃうとな、もう観客側も優ちゃん目線でしか物語に踏み込めないからな、結局は高橋一生のどこまでが嘘で真かわからなくてな、ぐふぅ、一生め…、一生め！なった
東出くんはな、昔は感情の無い人外を演じるのが得意な役者、ってイメージやったんやが、数年前から徐々に血が通いだしていたやない？
本作はな、血の通った東出くんと血の通わない東出くんが両方見れる作品でな、お！東出ファンにはたまらんのやないかな？なった、まぁな、マシンボーイ的にはやっぱり血の通わない東出くんは嫌いじゃないから、よ！久しぶり！ってな感じで楽しく観れて良かったぞ
でもやっぱり本作は優ちゃんに尽きるよなぁ！優ちゃんと祐里ちゃんが2人でお山にお芋掘り行くんとか、まぢマシンボーイもお供させてくれ！なったよなぁ！
…さつまいもちゃうからな！自然薯やからな！そうなんよ、さつまいもなんてちょい気を使えばキレイにスポン！抜けるやろが、自然薯なんてまず見つけるんから大変やろし、見つけてもあんな細くて長くて脆いやつ折らずに掘り出すんめちゃ大変やん？それを2人の小さくてかわゆいお手手で慎重に丁寧に掘り出したかと思うと…ぐふぅ！なんならマシンボーイが自然薯になりたいわ！白くてベトベトの自然薯なりたいわ！ぺろぺろ
しかも何本も掘り出していたよな？優ちゃんすげぇ……
そうな、そんなお芋掘り帰りの可愛い優ちゃんに、策を弄して一生との立場を逆転する企み優ちゃんはめちゃ色っぽかったし、まさかの大逆転にゲラするキチガイ優ちゃんとか、病院でのあの台詞とか、もうコロコロ変わる優ちゃんの表情にマシンボーイはまぢもうお腹いっぱいなのよ…ぶふぅ！なった、これは「花とアリス」の次くらいに好きな優ちゃんやったわぁ
あと衣装も良かったよなぁ！この時代の洋装とかまぢ清楚で可愛くてキュンやし、和装の優ちゃんの美しさたるや…
でもまさかの大逆転シーンには、観た人によって解釈がいろいろとあるようで…
マシンボーイ的にはやっぱり一生は糞野郎やったな！ぷんすか！って解釈やったんやが、一生の優しさやって受け取っているレビューもあってな…確かにどちらとも取れなくはないんやが、監督的にはどちらが正解やったんやろな？愛？偽り？
あと最初にも言ったが、やっぱり本作はホラー感溢れる演出の数々が魅力的で、黒沢清のホラー映画そんなに好きやないマシンボーイやが、下手なホラー映画より俄然ホラー映画している本作に、黒沢清ってホラー映画上手い監督やったんやなぁ！って今更ながらに思ったんよ
今まで黒沢清監督の作品で好きなんって「Seventh Code」と「旅の終わり、世界の始まり」のあっちゃん二部作しかなかったんやが、改めて黒沢清のホラー観てみようかな？思ったわ
「ドッペルゲンガー」と「クリーピー」はまったくハマらんかったんやが何観たら良いんや？やっぱり「CURE キュア」とか？うじきつよし出てきた瞬間吹き出してしまいそうなんやが？「地獄の警備員」は観たいんやがどこで観たら良いんや？
あとな、本作はもちろん素晴らしかったんやが…、マシンボーイ的には実は敵国のスパイやった一生や、悪い憲兵な東出くんを、頭脳派の優ちゃんと実戦派の祐里ちゃんのコンビがコテンパンにやっつけるバディアクションバージョンも観てみたいぞぉ！ぺろぺろ
