NHKのテレビドラマだったのは知らなかったけれど、これをテレビで放送していたと考えるとクオリティの高い作品だった。
「スパイの妻」と聞くだけ、どのように話が進み、どのように終わるのかが非常に気になるところであったが、衝撃的でもあり現実をそのまま写し出しているようにも感じた。
蒼井優さんの話し方・立居振る舞いはよく練習されたのだと雑誌の記事で拝見し、映画の雰囲気をよく醸し出していた。
軍国だった日本国の国家に従順にならざるを得ない思考と、それに疑問を抱く人々は、連続テレビ小説エールにも違う形ではあるが描写されており、それとの共通性を感じた。
今でこそその違いに気づくのだと思うが、これは世代によって大きく見方が変わってくるのではないだろうか。