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タミー・フェイの瞳のKotaのレビュー・感想・評価

タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)
3.4
“貧しき者は幸せならず。”

70年代実在したキリスト教テレビ伝道師ジム(アンドリュー・ガーフィールド)とタミー・フェイ(ジェシカ・チャスティン)ベイカー夫妻の伝記。アカデミー賞で主演女優賞とメイクアップ賞を受賞していたので早速鑑賞。

アカデミー受賞作品でサーチライトピクチャーズ配給といえば“ジョジョ・ラビット”、“スリー・ビルボード”、“バードマン”など素晴らしい作品が多く、(好みは置いといても)今作もその系譜を持つクオリティの映画なのに、配信ストレートで人知れず公開されているというのが残念。そして自分はキリスト教徒ではないから物語の根本とその皮肉を全て理解できないのが悔しいところ。

上記を抜いたら、チャスティンとガーフィールドの演技はさすがの一言で、それに魅了を加えるように年代によって化粧が濃くなり、白髪が増えていくメイクはさすが。もう後半はこれ誰なの状態(笑)今年だと“愛すべき夫婦の秘密”もそうだったけれど、もはや70年代などに一躍を醸した実在の人物が“歴史”として描かれるところに時代の変化点を感じる。
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