あのこは貴族のあぼのネタバレレビュー・内容・結末

箱入り娘が婚活で苦労する話かと思って観たけど、どちらかといえば知らない世界について知れる映画。

医者家系に生まれた娘、田舎の普通家系で慶応に受かり上京した女、政治家や弁護士家系で幼稚舎から慶応の男、それぞれを取り巻く環境や生き方はどれも知らない世界だけど、それぞれの解像度がとても高く、役者の演技もそれ。

「上の階級の人はその世界しか知らないから親の生き方をそのままトレースしてる奴らばかり」という言葉に妙に納得した。
上の世界への憧れはあるけど、特有の不自由さはあるし、庶民の私は決して交わることがないだろう。関わりができても、違う世界の人として無意識に区別される( 悪気はなく上の人はそう教わってきてるから)。日本でもオバマのように改革を起こしてくれる人が出てきてほしい。