【名作を観ようシリーズNo.84】
”ニュー・シネマ・パラダイス〟のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。
WOWOWにて。
約20年ぶりにこの作品に触れてみた…。今回は完全版を初鑑賞。
ティム・ロスが演じる海の孤高のピアニスト・1900。
ティム・ロスの演技は言うまでもなく素晴らしく、船内を滑りながらピアノを弾くシーンの躍動感は観ていてワクワクしてしまう!
相棒・マックスを演じるプルイット・テイラー・ヴィンスの顔の表現力もとても印象深い。
重厚感がある美しい映像、エンニオ・モリコーネの沁み渡る音楽、
情緒的で切ないストーリー。
たしかに名作だと思う…。
ただイタリア完全版は、170分と通常版よりも45分長い。その長さに賛否が分かれるのではないか。
”ニュー・シネマ・パラダイス〟は明らかに完全版の良さがあった。物語を補足していて深みが増し、より情感に溢れる物語になっていた。
”海の上のピアニスト〟はどうだろう?
通常版をそんなに覚えている訳ではないけど…
完全版は中盤以降は中弛みを感じ、補足というよりも蛇足と思える箇所が多々あるような🤔
実際、後半は眠気が襲ってきた…(苦笑)
”レオン〟もそうだったように完全版(ディレクターズ・カット)が必ずしも良いとは限らない。
作品の締まり、テンポといいシャープな通常版の方が自分には合っている。
陸で聞こえる海の声。
それは大きな叫び声で、
「人生は壮大だ」と教えてくれる…