カテリーナ

ジョン・ウィック:コンセクエンスのカテリーナのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

魂の拳が炸裂する

水色の空を見上げながらぼんやりと考えた
愛する人を失い その忘れ形見も奪われた
その喪失感はどれほどのものなんだろう 最早彼の孤独を測る入れ物は存在しないだろう
アバンタイトルで血に染まった巻藁に
正拳突を繰り返す 地響きを起こすほどの
エネルギーは孤独の入れ物を埋める為
だと、確信した

「自由を求め自由を手に入れる為には
死ぬしか方法は無い」
禁断の殺戮前のこの言葉は
そんな彼を死の呪縛でがんじがらめにする
腕に脚に食い込む鎖を破壊するように
次から次へと現れる敵を倒していく
孤独の入れ物は死屍累々それでも
埋まらない 拳は確実に食い込む実感はあるのに殴ってる相手は虚構のように
手の中で 砂のようにすり抜ける
結局呪いの言葉の通り彼の行き着く先は
そこしかなかった
何も感じなくなった後愛する人の隣に
並んで寄り添う

大阪コンチネンタルを舞台に繰り広げられる真田広之の殺陣 彼を見る為に劇場に足を二度運ぶにも関わらず 不満が残る
旧友を匿う事で伯爵に狙われ
ホテルを壊滅に追い込まれる
壁に掛けられた『初志貫徹』
その文字通り 友情を貫いて散って行く姿
はそれなりにいいけど
まだまだ彼の本来の力を発揮出来てない
ドニー・イェンとの絡みは鳥肌が立ったけどね わりとあっさりヤラれる

グラモン伯爵役のビル・スカルスガルドの美しさとファッションに目を奪われる私
と、同時にスコット・アドキンスを知る事ができたのは大きな収穫であった
彼の特殊メイクとは言えあの、ファットな体格からは信じられない後蹴り(?)
は最高にカッコよかったし、私のハートも
ストップモーション

告知人の役で髭面の紳士はゲーム
『デトロイト・ビカム・ヒューマン』
のハンクのおっさんだったのも私の
ミーハー心をくすぐられた
本当、渋いっ!
(公式のキャスト紹介で登場してないのが納得できないけど‥‥エンドロールのクレジットで名前を見つけて悦に入る )
リナ・サワヤマのスタントダブルで出演の『ベイビー わるきゅーれ』(見といて良かった)
の伊澤彩織の名前もあった 同じ日本人として誇らしいかぎり 是非彼女等には活躍してほしいなぁ。
カテリーナ

カテリーナ