コーディー

ジョン・ウィック:コンセクエンスのコーディーのレビュー・感想・評価

4.0
長〜い復讐の旅もいよいよ最終局面に突入し、大阪もパリも駆け抜けての全編殺しまくりな169分!
間違いなくシリーズNo.1の殺戮マラソンに加えて、ひとり桁違いな殺陣で魅せる盲目の刺客ドニー◦イェンまで迎える集大成に相応しい内容。特に凱旋門前での凄まじい交通量の中での銃撃&近接戦とか最高過ぎたw

まあ主席連合の組織としての切れ味の鈍さなど物語は精彩を欠いてる部分もあるけどw掟や報いは一旦置いといて、怒涛の殺し屋バトルやヘンテコな大阪まで受容れてしまえる世界観の作り込み、ジョンの満身創痍の復讐に自然と没入させるエネルギーはやっぱ凄い!
そして今回はドニーさんや真田さんの存在感が更なる厚みをシリーズに与えてるのも良い!

と、もうすぐ還暦なのにまだまだ動けるキアヌにも拍手を送りたいけど今回はドニーさん演じる刺客ケインがそんなジョンを完全に食ってたし、気は乗らないのに最強!な格好良さ。座頭市のようで詠春拳の達人のようでもある隙のない戦闘スタイルも美しいし、内面的な部分もとても丁寧に造形されてて最強に相応しい扱いで嬉しかった!

銃弾を浴びても車に吹っ飛ばされても致命傷に至らない防弾スーツが有能過ぎるせいでアクションシークエンスはどれも長過ぎるけど、その長さを視覚的なアイデアと強引さで突っ切る潔さは素晴らしいし、懸賞金が跳ね上がる毎に展開する新たなステージにもワクワクニヤニヤ止まらんかった。
そして犬ナメんなよ!のシリーズ一貫したメッセージも好き!