“トラウマを埋め込まれた悲劇…”
『RAW〜少女の目覚め〜』の女性監督ジュリア・デュクルノー長編2作目。トラウマを抱え成長してしまった女の数奇な人生を描いて第74回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサイコスリラー作品。
✒️幼少期に父と2人で帰宅途中、交通事故に遭い大手術した娘アレクシア。チタンプレートを頭蓋骨に埋め込まれる事を余儀なくされて以来、あるやばい衝動に駆られ”車”を異常なまで愛するようになるのだが…
【話題の賛否両論作品が私的に
実際どうなのか検証しよう ⑦ 】
「あれ?これちょっと『NOPE』みたい…」
って最初に観終わった時の印象でした。
この作品、流れにまかせてみたら訳わからん
やべえスリラーに見えちゃうからだ…
作品内にかなり詰め込まれてる”メタファー”を
どれだけ汲みとれるかで評価が分かれそう。。
だから賛否あるのかな〜とも思います!
“それ”が無くても’ファンタジー’として
観ちゃえばまだいいんだけど、なんか
リアルで生々しくて’それ’で観れない私。
“それ”がより解ってくるとさらに作品全体の
テーマが浮き彫りになってくるので
考察好きにはもってこいの映画だよ♪
▪️少し前半の彼女の声を聞いてみよう▪️
(私の【妄想】も入ってるかも)
父からの性的虐待から歪み、
あの手術できっかけを生み、
数年後の私はモーターショーの
ショーガールとして働いていたけど、、
ああーめんどくさい!!
今は連続殺人犯として生きてます。
自分なりに人を愛そうと
すごく努力してきたつもり…
けどやっぱり無理、人を愛することが。
どうしても人を嫌悪してしまう。。
だから人を”無”くしていく…
私の武器”かんざし”で。
私、”あれ”から車が好き。
車”で”やる、じゃなくって
車”と”やる。。
妊娠した。けどいらない。
あの武器で贖ったけど…失敗した。
親も自ら無くし、今は指名手配中だ
街のディスプレイに私の顔が映ってる。
失踪した男の子も同様それに映ってる。
顔を変えなきゃ、お金無いから髪とか鼻など
自ら変形させ身体もさらしを巻いて隠そう。
あ、お腹が大きくなってきたみたい…キツい
あ、その父親が私を引き取りにきてくれた…
私はここから大きく動きだした、、
素性がばれるかばれないかはどうでもいい。
ここから家族愛という名の恋愛にも似た
そのアレクシアが愛を知って見つけていく
“再生”と”破滅”の物語。。
無事、お腹の子は生まれるのでしょうか…
【人間の“性” : セクシュアリティ】
1・身体的性 2・性自認
3・性役割 4・性的指向
に対してもかなり深くえぐっていて
かなり痛々しいバイオレンスもあり内容も
良い意味でかなりぶっ飛んだ作品でした。。
そして、あの衝撃ラストはみんな
どう捉えるのだろうか、、
⚠️これ人選びます…確かに評価が難しい…
一口メモ:
“かんざし”は”男のアレ”としての比喩🤔