「水深ゼロメートルから」を見て思い出し十数年ぶりに見た。
ラストの演奏シーンでインサートされる誰もいない教室等は
平成の涼宮ハルヒ、そして令和のぼっちざろっくに
まんま継承されていて変にグッときてしまった。
この作品が与えた影響は計り知れないと思う。
どこか突き放したような演出トーンも良いのだけど
一方でシュールコメディを指向したような演出も
いくつかありノレない部分も多く
「平成」という時代を感じた。
ただ夢のシーンの微妙な距離感の偽物ラモーンズと
本物のピエール瀧は笑ったし
青春映画の常套句であるクライマックスでの「走り」が
結局タクシーで尚且つ転倒へと繋がるのが本作の特徴か。
遅刻と雨という理由で「走らされる」のが面白い。
この本気か冗談かわからない「やらされている感」が
最終的に全くなくなるのが本作のカタルシスであり
上手いなあと思う。
その他、河原沿いのクレーン車並走とか
冒頭の横ドリー長回しとか
結構気合い入ってておおとなった。
今日はザ・ブルーハーツの「野音 Live on ’94 6.18/19」を
聴きながら寝ます。