そうか、三期はテレビではなく映画……
完結したのだから、原作のその先を描くものだと自然に思っていたら、アニメ二期で止まったところを全部埋めて卒業に持ってゆくとは思ってなくて、求めたものとのすれ違いが少し。
82分という尺に春夏秋冬各種イベントをぶち込んだせいか、キャラ間の掛け合いや感情のぶつけ合いに終始し、他はすべて駆け足というストロングスタイル。ファンが求めてるものという意味では同意出来るんですけども、これをアニメ1クールでやれなかったのかなあ、って（思っちゃいけないけど）思ってしまう。
卒業に向けて、それぞれが抱えた思いを相手にぶつける釣瓶打ちはすごく良いんですよ。本当にこれまでの総ざらえって感じで。ただ猛スピードで尺がすっ飛ぶので感慨に浸ってる間が無いというか、エピソード消化で忙しいというか。その分原作にあったやばいレズ要素が休む暇無く与えられるのには笑いましたが。
しかし、やりたいことは理解できるものの、主人公の成長を一番実感できるイギリス卒業旅行編を丸々カットしてしまうとは思わなかった。そこの成長度合いは台詞で済ましちゃうんだ……。ってちょっと悲しくなりました。尺とかテーマとか考えると削る判断を取ったのはわかる、解るんだけどさ……。
あと。個人的にはEDの構成が下手というか、その素材があってそんな風にする？ ってものすごくもやもやして。卒業で泣くんじゃなく笑顔で終わる、ってのがあるのならそれでもいいかもですが、なら別に最後のは無理して入れなくても良かったんじゃないかな……。
