こういうキャンプが実現したというのは
時代の影響が大きいのだと思う。
いろんな種類の人の権利が開かれると同時に、
今ならもっと配慮や規制が口うるさいだろうけど、
いきなり開かれたものに対して社会全体がフルオープンだったんだろうと思う。
もちろん描かれてない弊害は間違いなくあっただろうが、
参加者の多くにとって非常に大きな影響力があったことは想像できる。
今作はキャンプそのものよりも、
その影響で障害者たちが尊厳を持ち、
憲法504条などにどうエンパワメントしていったかが描かれている。
とは言え、一番心を打たれたのは彼らにとってキャンプに参加するのがどういう意味だったかを語る部分であり、
彼らのそれまでの抑圧とキャンプでの解放、
それまで接することのなかった当事者たちの連帯を目の当たりにして、
71年のアメリカでこれという部分から、
それより前の人々や同時期の日本など
ついつい考えてしまいました。
よくわからないけれど冒頭から涙が止まらず、
全く知らないことき衝撃を受けたけれど、
マイノリティの権利を考える上で本当にでかい作品だと感じました。