lemon

ファイブ・イージー・ピーセスのlemonのレビュー・感想・評価

3.6
アメリカン・ニューシネマ。
イージーライダーの姉妹編的な作品。

中産階級の音楽一家で育った。ピアニストとして才能を期待されていたが、堅苦しい世界に嫌気がさして、家を飛び出した。そして、放浪生活を選んだものの、自分のルーツを完全に捨て去ることもできない。

久しぶりに実家に戻ったボビーが、車椅子に乗って話のできない父親に自分の心情を告白する場面がある。自分が旅を続けるのは、何かを探すためではなく、自分がそこにいると物事が悪くなるので、そこから逃げ出すためだ、と彼は言う。

ボビーの兄の婚約者のキャサリンがボビーに言い放つセリフ「自分自身に愛もリスペクトもなく、仕事や家族も愛せない人に愛を求める資格はないわ」この2つのシーンが印象的。

ラストはガソリンスタンドでガソリン入れてる最中に、長距離トラックの運転手をヒッチハイクし恋人レイを置いてまた旅に出た。
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