磨

ブックセラーズの磨のレビュー・感想・評価

ブックセラーズ(2019年製作の映画)
3.3
本を愛する人たちが本を愛する人たちに贈るドキュメンタリー作品。世界最大規模のNYブックフェアの裏側から、業界で名を知られたブックディーラー、書店が本の魅力を発信する。

正直、本をそこまで読む方では無いけど、世のデジタル化によって姿を消しつつある書店。自分が関わっていたレンタルビデオ業界がまさに現在風前の灯なので、少し感慨深かったかも(さすがに歴史と規模が違いすぎて恐縮しますが…)

ビル・ゲイツによって史上最高額で競り落とされたダ・ヴィンチの手稿や「不思議の国のアリス」のオリジナル原稿などの希少本は見ていてもワクワク。インタビューに答える〈本の狩人(ハンター)〉たちは、転売ヤーなどとは全く異なり愛情もって本に接しているのがよくわかる。
ただ、映画としては特段面白いという訳でもない淡々と語るドキュメンタリーなので、人によっては「マックスリヒター」より眠くなるかもしれません(笑)

本編中にも登場するけど、このポスターの右下に鎮座するお猫様。なぜだか猫と本はよく似合う(本を読んでる訳じゃないけど)
磨