どうにもならない事があって、そんな中でも人間は相も変わらずだよねという皮肉の話。
物語は米国のとある大学の天文学部、大学院生であるケイト(ジェニファーローレンス)がすばる望遠鏡を覗いていると影を発見する。それは新たに発見した彗星で、教授(レオナルドディカプリオ)と研究室はその大発見を大いに喜び、彗星に発見者の名前を付けて祝福した。
しかし、彗星の軌道を計算してみると半年後に地球にぶつかる事が確実で、それがぶつかれば人類は滅亡必須だろうと予測される。
この危機的な発見をすぐさま大統領に伝えにいくが...
人類滅亡の危機を適当に受け流す政府、視聴者に迎合するメディア、誰も真摯に受け止めてくれない時間の中刻一刻と迫るタイムリミットに対して人類はどうするのか？
といった人類救出活劇的内容ではなく、そう言った危機ですら金や名声に変えようとする者、名が売れた事で人の道を外れようとする者、メディアの思うままに意識を誘導される大衆などをシリアスコメディタッチで描いた皮肉作品。
でもどこかそうなりそうと想像させる現代と人の描き方がユーモアがあってシニカル。
Netflixオリジナルだからこそできる話づくりで非常に面白かった。
