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Hell's Hinges(原題)のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

Hell's Hinges(原題)(1916年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

1914年の『The Bargain』のヒットで史上初の西部劇スターとなったウィリアム・S・ ハースト主演の西部劇。

都会から西部へ派遣された神父が送られてきたのは、悪名高い町ヘルス・ヒンジス。呑み屋の経営者シルクは、神父が来たら、妨害してやると意気込んでいる。妹を連れ添ってきた神父が最初の礼拝を納屋で行うと、ならず者たちが押し入って大暴れ。しかし、町一番のならず者の筈のトレイシーが妹に惹かれ、ならず者を追い返します。教会が建設されると、シルクは神父に女をあてがい、酒に溺れさせ、神父はアル中になり、ならず者たちが教会に火を放ち、神父は殺されます。怒り心頭にたっしたトレイシーはサロンに押し入り、シルクを射殺、火を放ち、町中が炎に包まれます。

出世作『The Bargain』は狡猾な物語で面白かったのに比べ、極めてオーソドックスな西部劇です。
『許されざる者』的と云うか、晩年のイーストウッド映画のような耐える男の怒りが爆発、大規模なセットの町を全焼させる派手なクライマックスになっています。

ヒロイン役に『THE Italian』のクララ・ウィリアムス。北米の配給は1915~22年まで存在したスタジオ、トライアングル。
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