福福吉吉

シー・フィーバー 深海の怪物の福福吉吉のレビュー・感想・評価

2.5
人付き合いが苦手な海洋生物学の学生シボーンは研究のため、漁船に乗り込んで深海生物の調査に出た。しかし、航海禁止ゾーンに侵入した船が突如動かなくなった。船長の指示で潜水したシボーンが見たのは船底を覆う巨大生物の触手であった。

映画を観ていて途中まで、タイトル通り深海の怪物が現れて襲われるモンスターパニックものだと思っていたが、巨大生物から感染した寄生体に襲われるパンデミックに近いモノだった。知らず知らずのうちに寄生体に感染する恐怖が描写されていて、船員の死に方は結構残酷に感じた。
シボーンが寄生体を調べて対応策を考えるのだが、よく思いつくなと感心した。まあ、効果はイマイチだったけど、学生に完全な対応策を求めるのは無理がある。
最終的に、感染の危険があるので上陸に反対のシボーンと早く上陸したい船員たちが対立するのだが、この辺りはかなりリアルな感じで良かったと思います。
ストーリー展開がどんどん暗い方向へ進んでいくので、観ていて暗い気持ちになっていきましたが、未知の感染に恐怖しパニックに陥る人間たちに焦点を当たっていて最後まで興味を欠くことなく観れたので良かったと思います。

シボーンの人付き合いが苦手な設定が知らぬ間に無かったことになっていた。窮地に立つと人付き合いがどうこう言ってられないんだな。
福福吉吉

福福吉吉