館内が暗くなる…「お!始まる始まる」
「ブーーーーーーーーー」
ブザー音が鳴り響き銀幕の両側の緞帳(どんちょう)が上映サイズに合わせて広がったり狭まったり…そして映画が始まる…
映画館のこの瞬間…子供の頃からワクワク感最高潮で大好きでした。
いつの間にかこのブザー音…無くなりましたね…
今や映画始まりの合図は映画泥棒か?
時の流れとともに映画文化もその姿を変えてゆく。
「やっぱり映画は映画館で観ないと…」
なんて言ってたら映画館やレンタルでは観られない映画が出てきました…そう、ネット配信限定ってやつ…
今や映画制作会社より金を持ってるネット配信会社が映画制作に乗り出し本来の映画制作企業が作れない(作らない)映画を配信し始めている。
音をたてたら…じゃなくて見たら即死の「バード・ボックス」
コーエン兄弟の新作西部劇オムニバス「バスターのバラード」
スコセッシの集大成にして「グッドフェローズ」のアンサーフィルムとも言える「アイリッシュマン」
Netflixオリジナル…おれは諦めてNetflix入りましたよ(笑)
「タイラー・レイク 命の奪還」
スカッとする派手なアクション映画が観たかったんだけど驚いた!
一級品です!…傑作だと思いました。
監督は知らない人だけど履歴にセロン姉さんの「アトミック・ブロンド」があるからきっとデヴィッド・リーチの一味だろう。
制作と脚本がアベンジャーズのルッソだもん、すごいはずだよ。
とにかくアクションはガン・格闘・カーアクション、どれをとっても最高…これが映画館で観れないなんて悔しいなぁ…
そして素晴らしいのが脚本(ルッソ!)…
普通こういう派手な映画だと人間ドラマはマイナス要素として外されることが多いのだけど登場人物たちの描き込みが丁寧で素晴らしい!
敵も…それどころか敵の下っ端のチンピラにまで行き渡った脚本には実に痺れました!
この手のアクション映画でここまで丁寧に伏線を回収してるのは見事!
傭兵部隊の後方支援の美しい女性…どっかで見たなぁと思ったら「バハールの涙」の人か!ガン捌きがうまいはずだよ…と思って履歴を見てたらなんと!ジャームッシュの「パターソン」のあの可愛いど天然嫁ごかよ!女優ってすごいなぁ。
ゴルシフテ・ハラファニ?
覚えとこうと思ったが一生覚えられないよ。
手のひらに書いておこう(笑)
最後にクリス・ヘムズワース!
アクションもその瞳の奥に哀しさと闇をたたえた演技…ほんとに素晴らしい!
ソーなんかよりよっぽど神に見えたぜ
Netflixのロゴが出る時のあの音…
「ドドン!グムーーーーーン」
腹に響くこの音がこれからの映画ファンたちのブザー音の代わりになるのかもしれない…