結構難解な映画。
物語について考える上で冒頭のカッコウの映像がとても重要だった。
なんとも不気味すぎる集合住宅の光景、世界観。
ジェシー・アイゼンバーグが主演してる映画久々に観たわ。
この人好きなんだよな。
ラビリンススリラーらしい出られなくなる系の映画だがじわじわと怖くなっていく作品だった。
幻想的な映像演出が多くて意外と好きな映画だったかも。
内容について少し考えてみる。
タイトルの"ビバリウム"が言葉通り良いヒントになってるな。
カッコウは自分自身を犠牲にして子を育てる。
まさにこの映画の内容そのものだ。
例の少年、青年は地球外生命体でそれこそ寄生獣みたいな化け物なのかなという気がした。
最後まで観ると無限ループ、生命の循環のようなテーマとも解釈出来るように思う。
結局このビバリウムを生み出した黒幕の狙いとしては人間って生き物をじっくりと観察することなのかな。
人間がアリの飼育ケースを使ってアリの巣や生活を観察するようにさ…
考えれば考えるほど不気味な映画だ。
難解でホラー寄りの作品が好きな人なら十分楽しめると思う。