タロウ

スプリーのタロウのレビュー・感想・評価

スプリー(2020年製作の映画)
3.1
『Spree/スプリー』




絶対バズりたいマン・カートくんの暴走。最近はすっかり定着しつつある"全編デジタルデバイス上の画面"を通して描かれる展開には、あまり新鮮味は感じなかったけれどもブレブレの画面とか定点でずーっと追い続けていく感じはやっぱり臨場感があるね!韓国人のインフルエンサーの子を車に乗せてからの急転直下ぁぁぁ!!!な展開は結構好きです。

"バズれば、正義"っていう絶対的な思考が"殺人"を単なる一手段にしてしまう恐怖。カートのあっけらかんとした性格とどこか狂気を潜んでいそうな雰囲気は、演じていたジョーくんが上手く表現してた。最初の殺人がこれでもかというくらいに"あっさり"しているのがめちゃくちゃ怖いんだこれ。ちょっとの動揺も見せないカートが怖い!!グロくもなく画的には全然怖くないけれども、じわじわつたってくるような怖さ..。疾走感あるお話に反して、とってもタチの悪い出来になってました。
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