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情婦のOSHOのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
4.2
1957年制作の法廷映画

アガサ・クリスティ原作
ビリー・ワイルダー監督
この時点で面白いと思っていたけど、
ラスト10分から二転三転、四転五転する展開、
想像以上だった。

仕事だけが生き甲斐、やり手の老弁護士のところに、
殺人犯の疑惑が向けられている男から依頼。
当時、仲の良かった金持ちの未亡人が殺され、その殺人の容疑がかけられたため。

未亡人が死んだら財産を容疑者がもらう遺言書を書いてもらっている。また、容疑者のアリバイは容疑者の妻の証言しかなく、
優秀な弁護士でも無罪にすることは難しい。

そして、裁判が始まる。

そこで、容疑者の妻がアリバイの証言を撤回してから、ストーリーは一気に加速する。

きっと、その後の法廷映画の基礎になっているのではないか。
二転三転、四転五転する展開も、法廷ものをたくさん見ている人は、予想できた…
と言うかもだけど、1957年にこの大どんでん返しの映画を作ったのは、やっぱり素晴らしい!

※情婦という意味深なタイトルやポスターの写真から、エロいシーンがあるかも…と思う人もいるかもだけど、エロいシーンはまったくない、純粋な法廷映画です。
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