平和な日常生活の中で突然響き渡る砲撃音と悲鳴。写真家の女性が、ドンバス内戦下の記録映画を作ろうとする姿を描いたドキュメンタリー。
ネコやカメが佇む姿や避難訓練を非日常として楽しむ子供たちが印象的。動物も子供たちも大人の事情など関係なく、泰然とした姿を見せている。
卒業写真の撮影中に軍用車が後ろを通る。兵隊は意外とお茶目で、セルフィーで"Kino!"。
このドキュメンタリーは、戦時下の生活を取るためだったはずなのだが、現在となっては、「まだ平和だったときの生活」を物語るというなんとも皮肉な変貌を遂げてしまった。
このドキュメンタリーに関わった子供たちは今生きているのだろうか。
一刻も早くロシア軍がウクライナから(勿論可能であれば平和的に)排除されることを望む。