ぬーたん

息子の面影のぬーたんのレビュー・感想・評価

息子の面影(2020年製作の映画)
4.0
メキシコ映画。何故か家にあるマラカス片手に踊りながら勢いよく観ようかと思ったけど、あらすじ読んでやめた。悲しい話みたいだから。アメリカに行くと言って家を出た行方不明の息子を探しに出かける母。メキシコ国境という想像も付かない危険地帯。あの時車で送っていれば…と言う息子の友達の父の言葉、どの親も一生後悔して生きていくんだろう。この母マグダレーナは気丈にもどんな結果であれ知りたいと、貧しい暮らしにも関わらず少しのお金を持ってバスに乗り国境に向かう。がんばれー!
広くてどこまでも続く道。埃っぽい道。行く手を阻まれたり銃を向けられたり、そんなことが日常的にある地域。毎日生きるか死ぬか?本当にこんなことが…。まるで戦争のようだ。
もう一つの目線は青年のミゲル。彼は母を探している。
この2人が一緒に旅をするが‥。
旅する途中に出会う、水辺の小さな舟。上からのショット。大自然の中、ちっぽけな人間。まるで家畜のように扱われるちっぽけな命。命の重さと、貧困と。そして心を持たない悪魔。
ゆっくりとしたカメラ、言葉のないシーン、静かなのに炎が上がる、恐ろしく悲しい物語。99分、途切れることのない緊張感。99だけに苦しい。キュウキュウだ。あと1つで爆発しそうに心臓バクバク。結末は安易に予想出来たが、それでもこの物語に驚かされる。それは母の表情だ。子を想う母の。上手い。
世界に目を向けさせる映画だ。これぞ映画。
※おやつはスノーチーズ!札幌大丸限定!ようやく食べれた。超美味しいっす!3種類あるけどスノーホワイトが一推し!
※夕飯は銀鱈粕漬・鯖味噌漬を焼いたの。ほうれん草とベーコン炒め。豚汁。里芋と鶏肉の煮物。キムチ。老人食っぽい?
ぬーたん

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