よふかし

雷の子供たちのよふかしのレビュー・感想・評価

雷の子供たち(2019年製作の映画)
3.8
キャンプ場を逃げ出したい少女は仲良しの少年と荒野へ遊びに行き…

ミンミンジリジリと夏の音が聞こえる。キャンプ場で子供用プールに入って歌っている少女。タイトルが表示され子供の歌が音楽と共に10秒程度流れるオープニングがお洒落。
子供の頃って容易に「うちの子になれば?」とか言うよね。自分も中学生のとき親友とそう話していたのを思い出した。二人の、変態家族のくせに!捨て子のくせに!のやりとりは将来病む予感しかしない。不思議な歌を歌い、胸を叩きながら空に向かって手を伸ばす。積乱雲のカットが地球の壮大さを感じさせてくれてわくわくする。幼少期の子供たちは無意識に自然と同化できるように思うし自然もそれを受け入れているかのよう。少女の儀式の後大雨が降りフーンマラ!フーンマラ!へーイヤ!へーイヤ!をまた歌いはしゃぐのが可愛すぎた。ストーリーはあまりなくても少女時代の一部を見て郷愁に浸れることに満足。
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