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ラッカを脱出せよのryodanのレビュー・感想・評価

ラッカを脱出せよ(2019年製作の映画)
3.5
まさに奇跡の脱出劇。こんなにも幸運が重なるなんてね。ホントに運がいいだけ。反省材料がふんだん。命を救うことと救う人の人間性は切り離すという人命救助のお手本の様な話。これ、ものすごく重要な考え方でジレンマに陥りがち。なかなか日本に根付くのは難しいかも。まぁ誰がどう見たって、もうこれは奥さんの落ち度しかない。ダンナも子供の心配だけしてるから、出国前から夫婦間の温度差があったのかな。ただアフリカ系の移民家系であろうバックグラウンドを想像すると、フランスでの生き辛さはあっただろうし、もともとしっかりと教育を受けてない印象だから、安易な行動にも出る気はする。そこに付け入るISの周到なところがエグイ。アラビア語も喋れないでシリアに行くという発想がどうもね。。救われる側はフランス語で押し通し、救う側はアラビア語を駆使という、ちょっと想像し難い演出が意図的だったとするなら、「行きはよいよい帰りは怖い」ということなんでしょうね。事件が5年前という事もあり、ここに描写されているだけが事実ではなさそう。まだまだこの無傷の脱出劇に関しては語られることが出来ない「何か」がある。そう考えるのが妥当。
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