まーしー

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
『死霊館』シリーズ第3作。『死霊館』ユニバース第8作。
1981年、殺人事件の犯人が悪魔の憑依を理由に無罪を主張した「アーニー・ジョンソン事件」が題材。
超常現象研究家のウォーレン夫妻と悪魔の対決を描いたオカルトホラー。

青年アーニーがある家主を殺害したことから、ウォーレン夫妻は、彼に憑依した悪魔の存在を証明しようとする。
ウォーレン夫妻の視点に立って物語が進行するため、青年アーニーに悪魔が憑依したことが前提の描かれ方だった。
では、誰が悪魔を召喚させたのか。その正体を明らかにすべく、ウォーレン夫妻の奔走が本作の見どころの1つ。
特に、本作で活躍したのは妻のロレイン・ウォーレン。予知能力を特技とした彼女の活躍には舌を巻いた。

今回登場する悪魔も騒がしく、そして手ごわい。
ただし、個人的にはそれほど怖さを感じなかった。
シリーズ3作目ということもあって慣れがあったこと、ウォーレン夫妻への信頼感も出てきたこと、などがその要因だろう。

ウォーレン夫妻の馴れ初めや愛の深さも描かれるなど、ほのぼのとする場面も。
主要キャラクターの新たな一面が垣間見えたところは新鮮だった。

果たして、殺人の罪に問われたアーニーは、タイトルの通り無罪になったのか。
ウォーレン夫妻と悪魔の戦いと一緒に、注目していただきたい。

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○『死霊館』(’13)
☆『アナベル 死霊館の人形』(’14)
○『死霊館 エンドフィールド事件』(’16)
☆『アナベル 死霊人形の誕生』(’17)
◇『死霊館のシスター』(’18)
□『ラ・ヨローナ~泣く女~』(’19)
☆『アナベル 死霊博物館』(’19)
○『死霊館 悪魔のせいなら、無罪』(’21)