ねるねる

海辺の家のねるねるのレビュー・感想・評価

海辺の家(2001年製作の映画)
4.0
温かなオレンジの夕焼けに染まる海辺の家。ロケーションも素晴らしくて、とても好きな作品。

ヘイデン・クリステンセン演じるサムの存在は奇跡の巡り合わせのように思う。作品と役者の成長がこの時をおいて他にない、一年前でも一年後でもないというほど合っているから。
ダンスをする両親を見つめるサムの瞳に切なくなる。ナイーブで複雑な少年がリアルだった。

父親の死という重い出来事があっても湿っぽくないラストがいい。終わりもまた必然なのだと思えてくる。親から子へ、そのまた子へ、連綿と続く生と死。主演のケヴィン・クラインの笑顔のように穏やかな気持ちが満ちていく。
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