TakashiM

海辺の家のTakashiMのレビュー・感想・評価

海辺の家(2001年製作の映画)
3.7
「余命ウンヶ月」という要素が入っているだけで、安易に泣かせようとしてるなーと、一歩引いてしまうんですが、きっちり間合いを詰められて泣かされました。

物語は、、
海辺のボロ屋に住む、ちょっと変わり者の独り身ジョージは、仕事を解雇されると同時にガンで余命宣告を受けてしまう。
そこから、ずっと前からやろうと思っていた家の建て替え計画を実行に移すのだが、かつての元妻の子で、グレて荒れまくってるサムと、強引に一緒に住むことに。

古い家を解体し、新しい家を建てるという。
スクラップ&ビルドは、心の健康にもとても良い、という話をどっかで聞いたことあるなあ。
反抗的だったサムも、壁をぶっ壊すシーンでは、何となくストレス解消しているようにもみえる。

なぜそんなにも無理やり息子と過ごしたかったのか。
余命宣告だけでなく、彼自身が家族からの愛情に飢えていた、というエピソードがあったが、ちょっと話をきれいに納めるための後付け感が。

あとは、女性陣の役どころが、それぞれギャグ要素か!と言いたくなるほどネタだらけ。
ジョージの元妻は、ギリ許せるとして、隣人の幼馴染(?)の女の子とその母は、もうツッコミどころ満載のネタキャラでしかなかった。
この二人、ストーリー上の大事な要素も持ってはいるが、ネタ振りはいらないんじゃないか。。


息子のサム=若き日のアナキン、じゃなくてヘイデン・クリステンセンはめっちゃかっこいいし、この人の演技は基本的に好き。
ちょっとオーバーな印象の泣き顔・怒り顔とか、反抗的な目線とか。

グレた高校生役も、はまり役ですね。
そこからの徐々に更生していく様も、微妙な表情とかめっちゃ引き込まれてしまった笑


物語の終盤。
余命あと僅かに迫り、お涙シーンがお待ちかね。
わかっちゃいるけど、やっぱり泣いちゃった。
だからやっぱり、良作なんだろうなー
TakashiM

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