Salamet

17歳の瞳に映る世界のSalametのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
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おぉぉぉ。そこで終わりか。
なんかスッキリ……してないな全然。

不妊症を経験した母親目線で観ていた私は感情もなく淡々と決断し、一切親を頼らない若者オータムを見ていて悲しくなるような気持ちがあったのだけど、
この物語はそのどちらとも別次元の問題を抱えている出来事で、オータムの歌った曲の歌詞のように、望んでいないことをしている。強いられている状況なのがカウンセリングのシーンでほぼ明確になる。
追求しすぎず、責めたり真実を明らかにしたりもしない。
さらに、同情を誘うような展開でもなく、ただ不機嫌で危なっかしい若者の旅。
応援したい!とかそんな気持ちにもならず、ただ現実を見たかんじ。
言葉は多くないけど深い信頼をかんじるスカイラーの存在。この子との関係も不思議で興味深かった。絶対スカイラーの方が危なっかしいのに違うんだよね。地味な方が……っていうあるあるだな。

「ブルックリンの片隅で」
同様に、この後主人公どう生きていくんだろ。っていう鬱な終わり方。
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