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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』
原題 Special Delivery.
映倫区分 G
製作年 2020年。上映時間 109分。
『パラサイト 半地下の家族』で半地下の家族の長女役を演じたパク・ソダムが、凄腕の運び屋を演じ、ソウォン役は同じく『パラサイト 半地下の家族『』で社長一家の息子を演じたチョン・ヒョンジュン。
ウナ役のパク・ソダムと再共演を果たした韓国産カーアクション。
そのほか、特送のボス、ペクをキム・ウィソン、貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザのギョンピルをソン・セビョク、ウナを調査する国家情報院職員ミヨンをヨム・ヘラン、ソウォンの父ウジンをキム・ドゥシクが演じる。

天才的なドライビングテクニックを持つウナは、ワケあり荷物を届ける特殊配送会社『特送(とくそう)』で働いている。
彼女はある日、海外への逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶという依頼を引き受ける。
しかし、思わぬアクシデントで依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目になる。
貸金庫の鍵を狙う悪徳警官やサイコパスな殺し屋、さらには脱北の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院も巻き込み、命がけのカーチェイスを繰り広げる。

今暮らす町の味のある小劇場でやってたので鑑賞しました。
劇場視聴故の臨場感を加味してか十分楽しめました。
逃走劇やカーチェイスの映画には、他では味わえないスリルがある。 
混沌とした交通迷路の中、滑らかな車を操ることができるちゅう、この種のシーンに伴う純粋なアドレナリンも、『ドライブ』(2011年)や『ベイビー・ドライバー』(2017年)『6アンダーグラウンド』(2019年)といった作品には尽きない楽しみがある。
今作品は、この特殊なジャンルの映画の長所を生かし、応援したくなるような主役(カリスマ的存在のパク・ソダム)と、スリルと痛快さを兼ね備えたプロットのおかげで、波乱に満ちた冒険を楽しめる作品に仕上がってると思います。
また、単純なアクション映画であるにもかかわらず、かなり深い感情の核を持っていた。
運転シーンのほとんどは、優れたCGI部門というよりも、優れたスタント・クルーによって成し遂げられたように見え、新鮮な変化をもたらしていることを付け加えておきます。
タイトルが示すように、『スペシャル・デリバリー』(邦題『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』)は、A地点からB地点まで荷物(人)を運ぶちゅう『トランスポーター』的運び屋映画ユニークなサービスを中心に展開する。
書くまでもないが、このプロセスは非常に危険で、しかも違法。
ウナ(ソダム)は並み大抵の逃走ドライバーとは違う。
彼女は銃を振り回して威嚇する追っ手をかわしながらスピードを出す技術を習得し、華麗に危険を回避しながら乗客を時間通りに目的地に到着させる。
作中最初の仕事では、間抜けそうな男2人を輸送することになる。
ヤクザもんは、自分が悪いことをした者たちに追われているようだ。
間抜け二人はパニック、追っ手は必死のパッチ。ウナの方は冷静に飲み物を飲みながら、空中でスペシャルテクを繰り出す。
しかし、ウナは冷淡な性格ではない。
彼女はただ生活のために生きている。
しかし、依頼人とその息子ソウォン(チョン・ヒョンジュン)の仕事は、悪りぃ警官とその三下子分に父ちゃんを殺され、ウナは非常に愛らしいが非常に怯えた子供と取り残されるという最悪の事態に陥ってしまう。
冷酷に見える逃走犯が、心に傷を負った子供に愛情を注ぎ、次第に心を開いていくという大枠は良くあるパターンと変わらないが、韓国ならではのその展開の面白さは格別でした。
ウォンは自分を大切に思ってくれる唯一の人を失ってウナにすがる子供を演じ、ソダムはウナ役でさまざまな魅力を発揮している。
ソダムの繊細な心の動きが見事に表現されており、彼女が決断に迷っているときや、悪党をやっつける決意を固めたときなど、完全に把握することができる。
今作品にはたくさんの銃撃戦や殴り合いがあり、ショットガンやネイルガン、フォークリフトなどあらゆるものを使った乱闘がクライマックスを迎える。
『悪女』みたいなな派手さや複雑な振り付け、マブリー作品のようなパワフル&大げささはないかもしれないが、残虐性とインパクトという点ではそれを補って余りあるものがありました。
今作品のエンディングは特別なもので、手の込んだチェイス・シークエンスと緊迫した戦いの数々で他のすべてのシーンをハモりながら、さまざまな意味で心の琴線に触れるものがあった。
ウナがチンピラの頭を殴り、真夜中の街を狂人のように走り回る姿は満足感を与えてくれた。
もっとアクションの多い映画に出て欲しいと切に願うかな。
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