このレビューはネタバレを含みます
主演のベン・アフレックの演技力が際立っている。愛する子どもを病で失った父親の喪失感。そのどうしようもない気持ちを酒で紛らわし日々惰性で生きる虚しさ。未だに消えない父親への怒り。元妻への感謝と申し訳無さ。主人公のそういう様々な複雑な心が、結局は首になる、母校のバスケットボールチームのコーチ就任をきっかけに次第に整理されていく。母校のバスケットボールチームを再生に導いたのは、自分でも気づかない、真っ直ぐなバスケットボールへの思いと名プレーヤーだった頃に海馬に刻まれた知識。ありふれたプロットだが良い映画だと思う。