フロリダ北部の森の中、開拓者のバクスター一家の息子ジョディの成長の物語。
グレゴリー・ペックがお父さん。開拓民としてはちょっと線が細くて、らしくないのですが、奥さんのオーリや子供のジョディを深く思いやる細やかさははまっています。
自然の厳しさ、生きるという事、死ぬという事をきちんと伝えている所がいいですね。
家畜を殺した熊を狩りに行く場面は臨場感がありました。犬たちが勇敢にかかっていき1匹は負傷します。犬にも色々いるなーと思ったのが、1匹は逃げた所(笑)
ペニーが毒蛇に噛まれそのせいで鹿を撃ち殺すのが興味深いですね。肝臓と心臓を持ってこさせました。蛇の毒に何か効くんですかね。あの時の豚はどうなったのでしょう。
仔鹿の名付け親のフォダウィングの来し方行く末も何かしみじみと感慨深いです。ペニーの祈りの言葉に涙が出ました。
大雨で作物がダメージを受け、その上仔鹿が植え付けたものを食い荒らすようになって一家の生存が脅かされます。
仔鹿の運命は…。
ジョディが家出して小舟で漂う所でなぜかオフィーリアを連想しました。
子供のジョディはここで死んだという事を感じました。
お母さんのオーリが深い哀しみを背負いながらも2人を大切に思っている健気さがじんときます。
オリバーたちの女を巡る喧嘩や、ジョディとお店の娘とのやり取りなど、ちょいちょい笑いもあり、とても面白かったです。
おすすめ。