片腕マシンボーイ

眠る虫の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

眠る虫(2019年製作の映画)
3.7
「赦し」にて、無垢なる殺人犯の演技にマシンボーイの無い胸鷲掴みにした松浦りょうさん主演の観たかったヤツがね!たまたまポレポレで流れてたから観にいってきたぞ、やったー!

バンドマンのセリちゃんがバスに乗っていたらば気になる鼻歌が聴こえてきたぞ!これは発信源である婆ちゃんの後をつけずにはいられないのよ!って話

ムーラボ2019は半分以上劇場で観て未見のも大半は再上映やら配信やらで観れていたのに……本作は完璧に見逃していたんよね!ってかムーラボの2019ってかなり良作多かった気がしたが本作が長編グランプリやったんかぁ!しかも傑作短編「蝸牛」とコンビやったとか……まぢ当時のマシンボーイに仕事休んででも観に行け!言うたりたいのよぉ

内容的には若干のホラー味も感じるファンタジーでして、バス映画、音楽映画要素まで含めて、フルーツ・チャン監督の傑作「ミッドナイト・アフター」を呼び起こさせる作品でしたね、「ミッドナイト・アフター」から暴力と血とデヴィッド・ボウイを抜いた所に、ホッコリと可愛いとワンワンを加えた感じでしょうか?

なんと言っても本作の最大の見どころはヒロインが乗り込むバス車中での日常音、数千本の映画を観てきたマシンボーイもこないに日常音に溢れた作品はなかなか記憶に無く、さらにカバンから長葱おじさんを初めとしたThe日常から、いつの間にやら非日常へと迷い込んでいくヒロインの出会う不可思議の数々、ついに明日から新作が公開される!(「テクノブラザーズ」めちゃ楽しみ!)渡辺紘文の演じる席譲れおじさんの恐怖たるや……、コンビニ店員が何でもしてくれると思うなよ!っつ〜テーゼ
そんな不可思議な世界に迷い込んだヒロインが初見の婆ちゃんに託された願いとは?

そうね、そもそもマシンボーイが本作に興味を持つきっかけとなった松浦りょうさん演じるセリカナコちゃんの美しさたるや……、まぢ松浦りょうさんは、葵ちゃんや実矩ちゃん、モトーラさん達と並んでこの先マシンボーイのミューズとして注目されていくことを確信する魅力を放ってましたね!
作中の大半を占める白いバドライトTシャツと白いロングスカート白スニーカーに真っ白なお肌っつ〜おや?天使が見えるがここはあの世ですか?ってなキュートな松浦りょうさんからの……突如として黒ワンピース松浦りょうさんへの変貌っつ〜暴力的ともいえるイメージチェンジには、さすがのマシンボーイも脳天直撃するエロチシズムにノックアウト寸前やったしやね!ハラハラ

さらに、なんと松浦りょうさんと並んでも引けをとらない天使ちゃんがもうひとり…………いや、もう1匹登場するのであります!ひゃー!
そうね、お年を召してクルンなハズのシッポもちょっとだけ垂れてしまっていれども可愛さは変わらない!柴犬ちゃんが登場するのでありますよ!ぺろぺろぺろぺろ
うむ!夜道の散歩に備えてハーネスを爛々と光らせて、その可愛い足音と相まってこの世のものとは思えない幻想的?な登場にはマシンボーイの赤い実弾けて止まらんかったし、くぅ〜松浦りょうさんと柴犬ちゃんのぺろぺろ合戦とかあったらマシンボーイは白い灰になってしまいそうやぜ……とへたり込むも
うん、松浦りょうさんはキュートな柴よりも亀に興味津々でマシンボーイはガックシきたよね、まぁ命拾いしたとポジティブに捉えるけどもさぁ!

そんな柴ちゃんのご主人である爺ちゃんへと鼻歌婆ちゃんの想いを届けるのがこの生と死を超越した謎多き郊外にて松浦りょうさんへと託された使命!
そうこの爺ちゃんとの一夜の邂逅にもマシンボーイが思わずお胸がトゥンクトゥンクする不思議な名台詞が……そうね、朝食時にぬか漬けを嗜む松浦りょうさんを狙う1匹の蚊がおりましてね、しかし!カウンターパンチャーの鋭さで襲い来る蚊を叩き潰してみせる松浦りょうさん!やったー!そこへ爺ちゃんが放ったセリフの破壊力よ!これは是非観て確かめて欲しい!ゲラゲラ

あと終盤の「天然☆生活」で神話へと昇華された川瀬陽太を髣髴とさせるシーンに唖然としたし……、ラストの再びのバスはどこへ向かうのか?感性が独特ながら嫌味が無く、何度か観て理解を深めていきたいと思える作風でして
「ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい」といい本作といい、一筋縄ではいかない稀有な感性で撮られた作品の連投に、あ〜「21世紀の女の子」っつ〜企画は金子由里奈っつ〜才能を世に放つためのもんやったんかぁ!つって今さら合点がいったよ(まぁ「21世紀の女の子」の金子監督のんはほぼ記憶に無いが……、とりあえず「散歩する植物」は観ねば!)

ちなみに…………鼻歌婆ちゃんが明日夢くんのお母さんやったことを報告させてくれたまえよ!(明日夢くんとは……「仮面ライダー響鬼」で、ヒビキさんと並ぶもうひとりの主人公である普通の中学生なのだ)