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スタートアップ!のkuuのレビュー・感想・評価

スタートアップ!(2019年製作の映画)
3.8
『スタートアップ!』
原題 Start-Up.
映倫区分 PG12.
製作年 2019年。上映時間 102分。

マブリーことマ・ドンソクが、笑わしよるオカっぱ頭の料理人という強烈なビジュアルのキャラを演じたコメディドラマ。
コソク役をマ・ドンソクが演じ、テギル役は「それだけが、僕の世界」のパク・ジョンミン、サンピル役はドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」のチョン・ヘイン。監督は「グローリーデイ」のチェ・ジョンヨル。

学校も勉強も家も嫌いで、親に反抗しては毎日ビンタを食らっている少年テギル。
ある日、親友のサンピルが早く自分でお金を稼ぎたいと社会に飛び込んでいく。
そんな親友の姿を見たテギルもあてもなく家を飛び出し、偶然入った飯店でただならぬオーラを放つ厨房長のコソクと出会う。
初対面時の激しいやりとりでコソクとは人生最大の敵同士になったテギルだったが、コソクをはじめとする飯店の奇想天外な人々との出会いを通じ、テギルも社会を学んでいく。

個人的には笑いのツボに入った、インディペンデントな雰囲気が漂う、面白くて楽しい作品でした。2人の友人がゼニ(お金)を稼ごうとする、よくできたストーリー。
よく練られてるプロットは物事をうまく結びつけ、新鮮なユーモアと、マブリーお約束のエキサイティングな格闘アクションがストーリーの一部として盛り込まれていました。
キャストは好感が持てます。
借金取りとして働く男役のチョン・ヘインは好感が持て、感動的でした。
彼を俳優としてしったのは、韓国ドラマ『刑務所のルールブック』を皮切りに、俄ながら『D.P. -脱走兵追跡官-』で好きな俳優さんやし、ヘタレ役でも難なく受け入れれたかな。
彼は、ロマンチックな役柄とは違うことをやってのけるのだと示してた。
パク・ジョンミンは、Uber Eatsじゃない昔ながらの飯屋の配達をする喧嘩っ早いニイちゃん役でかなり笑かしてくれた。
マ・ドンソクは、そのパク・ジョンミンの面白さの数倍キレのあるギャグを披露。
志村けんを彷彿したかな。
あの間の取り方。
陰あるシェフにぴったんこカン★カン。
おかっぱ頭を振り乱して踊るは、目を開けたまま眠るわ、可愛いさも感じるし、マブリーファンは必見かな。
まぁ作品後半はガラッと変わったマブリーに小生はヤられてしまったけど。
観てない方はその辺の早変わりに乞うご期待。
この面白いストーリーのトーンと雰囲気が好きだし、ホロッとこさせる締めも、彼らに希望も残しつつのエンディングも好感が持てました。
まぁ繰り返しになりますが、マ・ドンソクの演技は個人的に素晴らしかったと思いますし、演技で驚嘆の声を上げました(笑い混じりと畏敬から)。
最初はスロースタートですが、ほどよく展開し、すべての未解決の問題は最後には解決される(ちょいなし崩し感はいなめないけど)。
またまた、マブリー作品に嵌まっちゃいました。
kuu

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