「あたしらみたいな人間は一人で生きていかなきゃなんないのよ」
観終わった直後の感想としてはただ一言。
置きにいったなコノヤロウ…！！
です。
今までこの監督作はミニシアターや単館がほとんどだったのに、今回は一転して大手シネコンでビッシリと公開。
近年話題のテーマと、訳あってテレビにあまり出られない主人公だもの。そりゃ配給も映画館も食いつくよね。
全方面に気を使ったのか、ぬるい。ぬるすぎる。監督！いつもの鋭い感じはどうしたんすか。
全く問題解決しないLGBTとネグレクト。
性同一性障害だけじゃなくレズビアンもほんのり取り入れたかと思いきや投げっぱなしジャーマン。あのー…さっきまでのくだりは一体…。
そしてお金を使えるようになったせいか、今までの監督作にはなかった邦画の悪いところがたっぷり。
ここで泣いてくださいと言わんばかりのBGM(劇場のすすり泣く声が凄かった)
喋らせすぎなキャラ達。冒頭にある大事な伏線となるセリフを、終盤もう一回喋ってくれるなんて！わーい、とっても親切！！ええかげんにせえ！！
LGBTへの問題提起としてこの映画観たらまるでダメダメ。元ジャニーズと話題性のあるテーマを扱えば客は入るだろうと制作側の顔が透けて見える凡百な映画でしかない。
あれ、そういえば偶然にも明日から公開される某カメラ映画も震災&ジャニーズとかいう映画だったような…(コラコラ)
