《最期の冬、母になりたいと思った。》
2020年度日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。
Amazonプライムにて初鑑賞。
これも一つの東京物語…
東京・新宿を舞台にトランスジェンダー(性別違和を持つ人々)を題材にした悲しくも切ない物語。
トランスジェンダーである凪沙という難しい役を草彅剛が見事に好演している。
でもそれ以上に印象的なのが、一果を演じた服部樹咲‼︎
素晴らしい‼︎
クライマックスで披露するダンスの優雅で繊細な動き、
美しさに心を奪われ…。
一果役にはバレエ経験者という条件があって抜擢された彼女。ダンスだけではなく、役者としての表現力にも惹きつけられる。
デビュー作とは思えないこの雰囲気…大器の片鱗を感じさせる、すごい女の子が現れた‼︎
”あのこは貴族〟の上流階級、”東京家族〟の庶民、そしてこの作品で描かれている世界も紛れもない”東京〟。
東京は懐が深い…だから人々を魅了し続けるのだろう。
映像にもこだわりを感じ、特に海のシーンは印象に残る。
性問題に正面から向き合い、人間ドラマとしても魅せてくれる逸品です!