このレビューはネタバレを含みます
無機質なコンクリートの部屋に、豪華なご飯の乗ったプラットフォームのビジュアルが最高すぎる
この設定だけで二時間普通に見れる
各部屋に小さい手洗い場が備え付けてあったり、簡易的なベッドの置いてある必要以上語らない描写とか、食卓が降りてきたら急いでコンクリに膝ついて食べるので、みんなが枕をクッションにして正座して食べるような異常事態の中の生活感がきらりと光ってるのも良かった〜。
何かの暗喩だったのかもしれないけど、単純に主人公の好物のエスカルゴ料理があんなに飢えてるみんなの中を通って来て誰も手をつけてない状態で降りて来たってことにハッピーを感じてしまった。親戚の集まりや飲み会で、自分の好物が出て、美味しい〜って食べてたらみんながあげるあげるってどんどん回って来た時みたいな…。(絶対に監督の意図と違うけど…。ただの食いしん坊の感想…。)
333の階層に2人ずつ、666人の人間たち。初めから全員に行き渡らない食料を乗せた、社会の縮図のような悪魔の穴で、他者への愛を示すことで救われようとした
その願いが届くかどうかは描かれないところも最高!