ぱぷぽ

この世界に残されてのぱぷぽのレビュー・感想・評価

この世界に残されて(2019年製作の映画)
3.3
Amazonプライムで もうすぐ配信終了 にあって気になったので鑑賞。
ホロコーストを生き抜いて、家族を失った男女(と言ってもおじさんと少女)の物語。
なのでナチス物かと思ったら、そうではなかったですね。

どうやら、少しはハンガリーの歴史を知らないと背景がつかめない様で、私は結構チンプンカンプンでした。特に終わりが
当時のハンガリーには秘密警察もいたらしく、ラストの後も大規模なデモやなんやで波乱の時代を歩むそうです。

何で大人たちはスターリンの死去であんな難しい顔してるんだろと思ったら、そんな簡単に自由は訪れんよ…ってこね。

でも、歴史を知らなくてもこの映画は二人の関係性がメインなので問題はないかなと思います。
『レオン』をより中央ヨーロッパ的にして、女性原作にした感じです。
家族愛か恋愛か…みたいな微妙な感じが似てますが、こちらの方が遥かに繊細で美しさをメインにしている印象。
『レオン』は派手だし、レオンの職業にエンタメ感がありますよね。

こちらは産婦人科医と学生なのでよりリアルです。
お互い家族を亡くした同士なのと、アルドの方がめちゃくちゃ理性的なので気持ち悪さが無いです。

でも、最後にアルドが少し後悔している感じが何となく寂しいような
この後のハンガリー史みたいにしんみりです。
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