みつ

カサブランカのみつのネタバレレビュー・内容・結末

カサブランカ(1942年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

"Here's looking at you, kid."
「君の瞳に乾杯」の台詞が有名な映画。

久しぶりに鑑賞した。まさに古典的名作。
AFI アメリカ映画の名セリフ・ベスト100に6つもランクインしている本作。印象的なセリフが多く、思わずメモしたくなるほど。
外国映画ってかっこいいなぁって思う。

個人的には、ランクインしてないけど、
「昨夜はどこへ?」と聞いた女性に
『そんな昔のことは覚えてない』
「今夜は?」と聞かれて
『そんな先のことはわからない』
なんてさらっというセリフが彼のキザな感じとモテっぷりを1シーンで表現していて好き。

ただ、当時の時代背景を知らないのと理解して観るのとでは受ける印象が大きく違いそう。
観てる間に知らない名称が出てきて、ちゃんとこの時代の歴史を理解してから観たいと思ってしまう。

なんにせよ、時代に翻弄される人々のそれぞれの愛のかたちがまぁキザなくらいにかっこよく、そしてきれいだった。あと男の友情も。

正直、学生時代に初めてこの作品を観たとき、結末に納得がいかなかった。けれど、あれからだいぶ経った今、なんだかとても気持ちのいいラストに思えた。そのときの情熱に任せた一途な愛を選択することだけが美しいわけではないのだと感じた。
大人になるにつれ、様々な人といろんな恋を経験することで見えてくるものもあるってことなのかな……。この映画の何が好きかでその人の恋愛観まで垣間見える気がした。(まぁラブストーリーについて語ると大概そうなのかもしれないけど)


観るたびに印象の変わるこの映画をまたいつかじっくり味わいたいと思う。
みつ

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