RIO

ようこそ映画音響の世界へのRIOのレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
4.6
映画にとって音は映像より重要な要素であり、音によって様々な感情体験をする。

映画の発展の歴史と共に、様々な偉人がどのように音響の素晴らしさに気づき、繊細な一音一音をどれほど大切にしていたかが紐解かれていく。

市民ケーン、鳥、ゴッドファーザー、スターウォーズ、イレイザーヘッド、地獄の黙示録、ジュラシックパーク、トイストーリー、マトリックス、

サイレントからトーキーへ、
アナログからデジタルへ、
時代の流れという大きな波に、作り手たちはどう立ち向かい、数多の名作映画たちが生み出されてきたのか、

特に、スターウォーズと地獄の黙示録の制作秘話である、ルーカスとコッポラの信頼関係から繰り広げられる対峙のエピソードは全映画ファン必見だ。

ルーカスとベン・バート
コッポラとウォルター・マーチ
リンチとアラン・スプレット
ジョンラセター、スピルバーグと
ゲイリー・ライドストローム、

時代の壁を切り抜け、独創的で実験的な世界観で観客を魅了してきた映画監督たちと音響編集者たちとのそれぞれの関係性も非常に興味深い。

我々が想像する以上に音響、音楽の世界は広く、奥深い。

日頃あまり目を向けられることのない音の世界を知ることで、明日からの映画体験がより彩りのある美しいものへと変わること間違い無しだ。

全映画ファンが観るべきドキュメンタリーの傑作。
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