FutosiSaito

ようこそ映画音響の世界へのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
3.8
 音響という裏方を取り上げたドキュメンタリーが作られるアメリカは、いい国だ。ドキュメンタリーが、採算を取れる作品として成り立っている。
 いい映画にはいい音響があり、いい音にはいい作品が伴う。
 ここで紹介されるものは、みなそうであり、また観たくなる。それも、映画館の環境でだ。
 映画ができるまでの段階をわかりやすくした章立ても、うまい。
 スカイウォーカー・サウンドに代表されるハイテクもありながら、昔ながらの小道具を使った「音効」も、ADR=アフレコも合わさって音声トラックができていく。
 そのチームワークもいい。
 今どき、音響だけでこれだけ大勢の人を使う、総勢で膨大な時間と人を使う芸術である「映画」というものの存在にも感激する。
 それを意識させてくれる、いい映画だ。
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