Cisaraghi

ウェディング・パーティー2のCisaraghiのレビュー・感想・評価

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ノリウッド映画通算10本目。画面の中で何が起きているのかよくわからない場面がいくつかあったが ( 多分ナイジェリアの人が見ればわかるのだろう )、前回に引き続きクレイジー・リッチ・ナイジェリアンズのド派手でシックな伝統衣装やスタイリッシュなファッションに加えて、空港・ホテル・レストラン・ビーチなど、ドバイの非現実的なまでにゴージャスなスポットが次々登場してバーチャルドバイ観光もでき、見るだけで十分楽しめた。ご馳走も美味しそう。妊婦にプレゼントするあの食べ物は何?

ナイジェリアの人は、旧宗主国イギリスの白人に対して単純ではない複雑な感情を抱いているのだろうな、と想像するくらいしか出来なかったが、宗主国的価値観に対抗するものとして、依って立つべき伝統としての大家族主義や部族主義などが尊ばれているようにも感じた。けど、当たってないかも。白人の方には、根底にナイジェリアを見下す意識が潜んでいることは描かれていたが、それも俗受けするステレオタイプな表現のひとつのようでもある。よくわからない。ともかく、結婚=家と家との結び付き、という考え方に疑義は呈されていなかったと思う。それがナイジェリア人のスタンダードな考え方なのだろうか、てなことを真面目に考えるのも野暮に思える緩いハッピー・ウェディング・ムービーではある。

前作で花嫁の母だったヨルバのおばさん、今回も活躍。でも、今回一番インパクトあったのはナイジェリア人とイギリス人の結婚に反対するイボの迷惑おばさんアダンナ。異常にスタイルのいいウェディングプランナーのお姉さん、主要登場人物たちとほとんど絡まないのにまたヘンに目立ってて謎。
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