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水曜日が消えたのkuuのレビュー・感想・評価

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
3.7
『水曜日が消えた』映倫区分G
製作年2020年。上映時間104分。

中村倫也が、曜日ごとに入れ替わる7つの人格を持った男を演じた主演作。

幼い頃の交通事故で、曜日ごとに性格も個性も異なる7人が入れ替わる『僕』。
彼らは各曜日の名前で呼び合っているが、中でも『火曜日』は一番地味で退屈な存在。
他の曜日から家の掃除など面倒なことを押し付けられる損な役回りやった。しかし、ある時、1日を終えてベッドに入った『火曜日』が、水曜日に目を覚ます。
僕の中の『水曜日』が消え、『火曜日』は水曜日を謳歌するが、その日常は徐々に恐怖へと変わっていく。。。

事故により解離性同一性障害を患う1人の人間が曜日ごとに異なる7人の自分の様子を、火曜日の「僕」の視点を通して描いてる本作品。
当初は2020年5月15日に公開予定やったそうですが、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、延期が発表され公開日が6月19日に決定した。
あちこちで新型コロナウイルスの爪痕のこしとんなぁ。

ドラマ『凪のお暇』からの中村倫也ファンやし、また、解離性同一性障害を描いているちゅうのがオモロイと思いますし、好きなテーマかな。
この解離性同一性障害役って難しいやろし、役者の演技力次第で映画の良し悪しに大きく関わるやろと思います。
今作品は今までに観てきた解離性同一性障害を描いた作品とは違い一風変わってたし、尚更、中村倫也の力量が問われる作品なんやと思う。
7人(日曜日から月曜日までの)の人格がいて~の、1人(火曜日)をメインに据え置き物語が展開してくのは新鮮やった。
はじめは、こないな息苦しい人生を歩んでんのに、日々をホンワカと生きて、自分の出現する時間を受け入れてるのを見たらこちらも和やかに観れたが、小生は『火曜日』のキャラは優柔不断個性無しやし好きくないかな。
もうちと、違う曜日のキャラたちを描いて各曜日のキャラ立ちもしてほしかったかな。
今作品は多少ながら恋愛と絡めてるが、実際、強度の解離性同一性障害を患ってる方を想像したら切なくもかんじたかな。
まぁそないな所からのサスペンスに向かうのは、ホンワカと序盤との対比でブルッとチョイ来たかな。
そっからの狂喜・狂気の展開と思わせといての。。。予想出来なくないけど思わぬ展開は是非とも観て何かを感じてほしいです。
繰り返される事故のシーンはチョイ辟易したけど、理由があったんやねって合点が行ったかな。
是非ともエンドロールも観てほしい作品かな。
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