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罪と罰のNNNのレビュー・感想・評価

罪と罰(1983年製作の映画)
3.8
1stショットがゴキブリ→切断とは、、笑。もし監督名を伏せられていたら、カウリスマキ作品とは思わないだろう。

虫を殺すことに躊躇いが無い男。肉を解体することが仕事で、、という語り出しのインパクトは強烈だし、何より工場内のルックスが良くてワクワクする。

ゆえに、すぐその後の資産家殺しのシーンがややヌルめに感じられてしまったのありそうだ。「捻りはないし、銃なんだ~」って思っちゃったから。(スキルを活かせってわけじゃないんだけど、どういう殺しが見れるのかと、、)

カウリスマキに "殺し" を求めるべきではないのかもしれない。

ヒロインの上司が轢かれて死ぬシーンにも妙なおかしさは漂っているけど、味とまでは言えんし。

それでも、丹精に撮られている感じはあり、ポテンシャルじゅうぶん。観終えて「次、行ってみますか~!!」と思えるくらいの処女作ではある。
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