けんけん3号

約束の宇宙(そら)のけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

母と娘の絆の物語。長年の夢の宇宙でのミッション。今現在では選ばれた人間にしか出来ない仕事なので、娘に我慢してもらうのは致し方ないかなぁと思う。ただ娘に少し普通と違う所があるので、我慢しなければいけないのは、見ていて可哀想だった。父親と居るのに、何で寂しいおもいをさせるんだ~!と思ってしまうけど、そんな頼りない父親だから離婚したんだろうなぁ~。娘も寂しく、辛かったけど、母も相当大変だったと思う。過酷なトレーニングに娘を寂しがらせている自責の念。その辛さはよく描かれていた。その感情の部分だけを見せるのじゃなく、過酷なトレーニングの様子も見られるので、メリハリがあり、飽きずに観られました。ただ、母親の最後の抜け出して娘とロケットは疑問でした。あんな事が許されるようなミッションではないので。バレないのが不思議。後半に母親が地球に対して想う場面があるが、その中に地球に帰れなくなる恐怖は強く描かれてない気がしました。作品を通してもその恐怖は描かれてないので、それが描かれていれば、最後の母親の行動も納得なんですがね。作品としては宇宙に発つまでの物語で新鮮でしたし、娘も可愛く良かったです。ラスト、娘が少し、たくましくなった表情が見れたので、母親との絆は大丈夫。しっかり帰りを待てるという希望が伺えました。全体的にブルーがかったトーンでキレイな映画でした。あと、エヴァ・グリーンが綺麗でした。